トリックテイキングこわい(こわくない)

みなさんどうも。Hal200こと平石です。のんびりボードゲームのルールを翻訳していたり、最近はトランプ屋名義でトランプを売ったりしています。この記事はTrick-taking Advent Calendar 2016の12月6日の記事として書いています。
さて、私自身トリックテイキングゲーム(トリテ)はアドベントカレンダーに参加する程度には好きですが、正直ずっと食わず嫌い、というか「怖い」というイメージのあるゲームでした。
というわけで今回はトリテの何が怖いと感じていたのか、それを克服したきっかけはなんなのかを記事にすることで、習熟者は初心に返ったり、そうでない方は共感したりしながら読んでいただければ幸いです。

トリテこわい

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私がボードゲームにハマり始めたころ(2003年ころ)、とにかく情報が欲しかった私はいろいろ検索しては未知のゲームに思いを馳せていました。こうして調べる中でトリテの情報と出会い、そして心の中にそっと封印しました。なぜって?怖いから!いったい何が怖いかって?以下、その理由を書いていきます。

1.専門用語怖い

ゲームのレビューに「マストフォローのトリックテイキングです。面白い!」とか書かれているのを見ます。トリテに興味を持って検索します。Wikipediaのページが出ます。はいアウト!トリック?リード?フォロー?ディスカード?切り札?全然わからない!怖い。

2.マストフォロー怖い

トリテにはマストフォローの原則が適用されるゲームが多くあります。マストフォローの原則というのは…
・手札にそのマークのカードがあるなら出さなければならない
・それなのに手札にあるかどうかは自己管理
・間違えたらペナルティ、というかゲーム崩壊

えっ、これってやらかすと周りに迷惑かけるんじゃないの??怖い…。

3.カウンティング怖い

トリテの事を調べると平然と「どのカードが出たかを覚えましょう。強くなりたいなら必要なテクニック。」とか出てきます。そんなに覚えられないよ!怖い。

4.絵面が怖い

これは「怖い」というより「強い」のこわいかもしれません。トリテはとにかく絵面が地味!数字とマークが書かれただけのカードが写真に入ってて「面白い!」と言われても、難しそう…という印象が強かったです。

5.変態怖い

かなりの変態トリテで面白い!」なにそれ怖い。

トリテこわくない

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さて、トリテをそっと心に封印したまま月日は流れて2010年、転換期が訪れます。 テンデイズラジオのトリックテイキング回(ここ)を聞いたのがきっかけになり、「トリテの仕組みそのものはすごくシンプル」だということに気づきました。
じゃあ、ということで実際やってみると、これ、一巡競りだ。手元のカードでしかビッドできず、パスもできない一巡競り…ってこれ、結構ラーっぽい?
専門用語を使うから難しそうに思っていましたが、トリテはプレイそのものは難しくないんですね。
マストフォローの管理はちょっと気を付ける必要がありますが、トリテのゲームは1ディール10分程度で終わるので、反則があっても周りが「誰でもあることだから気にしないでー」と声を掛けてやり直せばいいだけの話です。いわゆる重ゲーを2時間プレイした後のインストミス発覚に比べれば全然軽傷です。
同じように、カウンティングも完全にできる人なんてほぼいません。もしカウンティングの事が気になるようでしたらカードを全部使い切らないゲームを選んでみてはいかがでしょうか(最近の創作トリテはこのスタイルが多い気がします)。
変態も「変態」なんて呼ぶから誤解を招きますが、トリテはワーカープレイスメントやアクションポイントのようなシステムの名前なので、それを軸にひねりを加えたゲームが数多く創作されています。プレイする方もカルカソンヌをずっとやっているとカルカソンヌメイフラワーがやりたくなるというものです。

まとめ

というわけで、もし「トリテこわい」と思っている方がいたらこれだけは伝えたいです。
・トリテはこわくない
・難しい情報はWebから拾わない方がいい
・トリテをプレイするハードルは高くないからとりあえずやってみてほしい!
あと、すごろくやさんがトリテになじみのない方のためにブログの記事を書いています。極めて分かりやすく魅力を伝えている名記事ですので未見の方はご覧になってみてはいかがでしょうか。
すごろくやBLOG 「ゲームジャンル紹介:トリックテイキング系ゲーム」

それでは今日はこのくらいで、Have fun gaming!